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【第7回みなとみらいアイメイトチャリティーコンサートに参加して】
目黒 由美
「あいらぶコンサート」。 長年の憧れだったこのコンサートに 初参加してきました。
直前まで予定が定まらず いつもチケットを買いそびれる私が今回参加できたのは 広告のスポンサー枠のチケット[1]が手に入ったから。
これまでも、第4回以降 協賛という形で コンサートに協力させていただいてきました。この“協賛”。勧め上手(?)の 某運営委員さんから教えてもらって始めたのですが コンサートの売り上げに貢献できる上、コンサート当日 皆さんのお手元に配布されるプログラムに 自分の愛犬の名前を載せることが出来るという 親バカには「たまらない」うれしい企画なのです。 で、今回は ちょっとフンパツして 協賛よりも大きい 広告枠をGETし、愛犬+αをイラスト入りで載せてもらいました。その広告枠には チケットが付いていた、というわけなのです。(ますます オイシイ! 来年は 皆さんも いかがですか?)
当日は11時半頃に会場に付きました。開演3時間前のこの時、もうすでに 朝早くから会場入りしていた運営委員やお手伝いの皆さんで ホールの中は華やいだ雰囲気と熱気で あふれていました。
委員さんの手際の良い指示で お手伝いの皆さんも それぞれの持ち場で プログラムの準備やグッズの陳列などをこなしています。 手の空いた人から昼食をとる控え室では、懐かしい知り合いと挨拶を交わす声や、楽しいおしゃべりが、あちこちで聞こえます。やがて 開場の時間になりました。ホールの入り口では、使用者さんが自分のアイメイトと一緒に 整列してお客様をお出迎え。 この現役アイメイトの他にも、飼育奉仕中のやんちゃなおちびサンからいぶし銀の落ち着きを持ったリタイア組まで、会場内は 3世代(?)のワンチャンでいっぱい。 この風景も チャリコンならでは。
私のお仕事は 同窓会のMさんの 会場内での誘導でした。私も 今回の参加者の中では 遠くから来た方かな?などと思っていたのですが(のちに宗次郎さんも 私と同じ茨木在住だと判明)このMさん、なんと石川県からの参加でした。 すごい!と驚いていたらこの後 アイメイトコーナーに登場した使用者さんは さらに遠い福岡県から・・・。チャリコン 恐るべし。すっかり全国区!
Mさんの希望で 開演前に グッズ売り場へ。 今回販売されていたグッズは すべてコンサートのオリジナル。肌触りのよいマフラータオルや 使い勝手のよさそうな(しかも200円と激安)エコバッグ。そして オカリナを吹くラブのイラストの入った色とりどりのTシャツなどなど。それらを買い求めるお客様で ホワイエのグッズ売り場は さながらバーゲン会場のようでした。 人垣をかき分け2人+1頭でやっと販売台にたどり着き そこでももみくちゃになりながらMサンにグッズを説明し・・・、となかなか スリリングな買い物でしたが、これも チャリコンの 醍醐味!?>
そうこうしているうちに、いよいよ開演のブザーが鳴りました。
1曲目の「イタリアーナ」が奏でられた瞬間、驚きました。実は私はこれまで オカリナの演奏を
まともに聴いたことが無かったのです。私が持っていた「オカリナ」のイメージは“素朴”“癒される”だけど “音程の不安定な”“クラシックには不向きな”楽器、というものでした。 しかし、宗次郎さんのオカリナは、脇を固めたバイオリンやコントラバス、ハープの音と綺麗に調和し、高音から低音まで 朗々と響き、聴衆の私たちを至福の空間にいざなってくれたのです。曲の合間の、人柄が表れるような朴訥とした語り口のトークによれば、宗次郎さんは10年間で一万本以上のオカリナを自作し、その中の選りすぐりの10数個を 使用しているとの事。 一発でファンになってしまいました。あの日以来 私の仕事場のBGMは ずっと宗次郎さんで、訪れる方にも勧めまくっています。
さて、今回のコンサート。宗次郎さんの演奏が素晴らしかったのは言わずもがな、なのですが、もうひとつ、印象的なシーンがありました。
第2部の冒頭。照明の点いた舞台の上に、続く「アイメイトおしゃべりコーナー」で進行役を務める 同窓会の八チャンこと 八方
順子さんとそのパートナー、せーチャンこと セーヌが登場しました。でも・・・。あれ? なんだか いつもと様子が違います。 せーチャンは しっぽをブンブン振りながら、八チャンのまわりを飛びはね、はしゃいでいます。そして ステージ上に八チャンが座り込むと 八チャンの肩に足をのせて顔をペロペロ。 その姿は 私の家の愛犬 ハムとくりおと まるで同じ。会場からは どよめきが起こります。どうしたの?と ステージに目を凝らすと、せーチャン、ハーネスを着けていません。そこに 塩屋
隆男理事長の アナウンスが流れます。「・・もう30年以上前になりますがある動物愛護団体の理事長をしている方が おっしゃいました。 “盲導犬なんかとんでもない、動物愛護の精神に反する”。ところがですね、その方の親戚がアイメイトを使うようになりました。そうしたら 今度は 言うことが
180度変わりまして、あれは 人と犬の最高の関係だとおっしゃるようになりました。皆さんも普段は 街の中で仕事をしているところ、歩いているところしかご覧になることがありませんので やはり 同様に、自由が無くて可哀想だといったような捉え方をなさっている方も多いと思います。ところが 本当に心と心が通じ合っているからいい仕事ができるわけでして、家に帰りますと遊び相手にもなり、話し相手にもなり、癒しを分かち合う相手でもあるわけです。今日はそういった所をですね、すこし 皆様に垣間見ていただければと、思っております」
アナウンスの途中、八チャンが差し出したハーネスに首を突っ込んだせーチャン。その瞬間から しっかり “アイメイトのセーヌ”に変身し、ご主人の隣に静かにステイ。 その 切り替えの素晴らしさに 今度は 会場から感嘆のため息が・・・。 普段は目にすることの少ないアイメイトの“素”の姿を紹介してくれた企画は本当によかったと思いました。 こういうところが、このチャリコンが 単に音楽を楽しむコンサートではなく、毎年 多くの方を惹きつけてやまない魅力になっているんでしょうね。
おしゃべりコーナーでは、宗次郎さん、八方さん、そして 福岡の福田さんと 西東京の三瓶さんのお二人の使用者さんが ステージ上でフリートーク。 宗次郎さんにさりげなく飼育奉仕を勧めてしまう八方さんの名司会ぶりに 会場からは 笑いが。 福田さんと三瓶さんからは、アイメイトと過ごす日常が紹介されました。
使用者さんへ 宗次郎さんから 「アヴェ マリア」の曲のプレゼントも。
和やかなコーナーが終わると、再び オカリナが演奏され 会場は宗次郎さんの世界へ・・・。影アナの 同窓会・小山さんの穏やかな声が終演を告げるまで、本当に幸せな時間を過ごすことができました。
私は、中・高・大学と ずっと“学園祭実行委員フリーク”でした。 だから、イベントを企画、実行する楽しさと同時に、その大変さも 知っています。たいていの場合、当日になって 予期せぬハプニングが(しかも 往々にして複数)起こるものなのです。しかし、今回のコンサートが、あんなに大きな会場で、あれだけのお客様を動員しながら、最初から最後まで全てが整然と滞りなく、しかし 決して事務的ではなく、むしろ温かな雰囲気の中で進められたのには 本当に感動しました。これは、ひとえに運営委員の皆さんの努力の賜物なのでしょう。
皆さんの実行力、決断力、チームワークの良さ、フットワークの軽さ、そして人使いのうまさに感服。 それから、お手伝いに駆け付けたスタッフの皆さんからも アイメイトへの情熱が ばんばんに伝わってきました。再び私事で申し訳ありませんが この1年半 家庭の事情でアイメイトから遠ざかっていました。でも、この日久しぶりに アイメイトと それを応援する皆さんに触れ、やっぱり良いなあ、と再認識できました。
宗次郎さん、運営委員の皆さん、スタッフの皆さん。素敵なコンサートを ありがとうございました。
来年も 素敵なコンサート、楽しみにしています。
[1]広告掲載(半口以上)でご協力の方には コンサートをご覧いただき益々のご理解とご支援をお願いしたくチケットをお送りしております

★「横浜アイメイト支援基金」運営委員よりお礼とご報告
第7回みなとみらいアイメイトチャリティー「オカリナ・宗次郎のあい らぶコンサート」も お蔭さまを持ちまして無事終えることができました。
皆さまのご協力により 約1,600名のお客さまをお迎えし 3,235,569円の収益を上げることができました。
また当日は 同窓会員 後援会員 それを上回る一般の方々 総勢>92名もの強力な当日スタッフのサポートによりスムーズな運営ができました。
皆さまの温かいご支援に深く感謝申し上げますとともに 今後とも益々のご支援をいただきますようお願い申し上げます。
第8回は 2008年4月20日(日) アカペラ・クラシック【アンサンブル・プラネタ】を予定しております。
横浜アイメイト支援基金 運営委員一同
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